 
  夕陽に誓う — 霧の守り猫戦士
 "ラカ・オ・テ・マルア"と呼ばれるこの猫は、遥かなるフィヨルドの霧の奥から現れると言い伝えられる守護の戦士だった。
彼はかつて、部族の若き司祭として自然と精霊の声を聞き、争いを鎮める調停者であった。しかし、嵐の夜、隣接する部族との聖域を巡る戦が避けられなくなったとき、ラカは聖なる棍棒"テアヘ"を手に、戦士として立つ決意をする。
モコの文様を顔に描き、羽根と繊維で編まれた鎧に身を包み、コロワイをまとった彼の姿はまさに祖霊の化身。戦いの中で誰も殺さずに敵の酋長を説得し、和平を導いた彼の勇姿は"風よりも強く、波よりも穏やか"と讃えられた。
今もタスマン海の彼方に沈む夕陽がフィヨルドを赤く染める時、彼のような静かで気高い戦士の魂がそこに立ち現れるという。鋭い青緑の目は、自然と命を見守り続ける、霊の記憶そのものなのだ。 
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