宝石の鎧に身を包む王都の守護者

宝石の鎧に身を包む王都の守護者

かつてムガルの王都には、朝焼けの如き黄金の鎧をまとった護衛がいた。その名は"ラヴィンドラ"。 インディアン・マウの血を引くこの猫は、王家の血脈とともに育ち、幼き日の皇子の命を守った忠義の騎士である。 その身を包む鎧は、四面から身を守るチャハール・アイン。金と青の宝石がはめ込まれ、神に選ばれし守護者の威厳を放つ。 手にする剣は湾曲したタルワール。鋭さだけでなく、優雅な軌道を描く一振りには、長年の修練と気品が宿っている。 "剣を抜くとき、それは王と民を等しく守るとき。" そう語ることはないが、その眼差しと所作が語る哲学は王侯貴族に深く信頼され、名を記すことすら畏れ多いとされた。 いまやその名は古の宮廷画の中に残るだけだが、猫の国の東方を語るとき、必ずこの黄金の騎士の話が添えられるという。

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