王都を守護するガントレットソードの使い手

王都を守護するガントレットソードの使い手

古都ビジャープルに伝わる伝説──その門を決して破らせなかった"鋼の爪"がいた。 彼の名は"ヴィラ・シン"。インディアン・マウの雄にして、王家に仕える近衛の長。籠手と一体化したパタを振るい、敵の心胆を寒からしめた。 戦場において彼は沈黙し、ただ剣の風切り音が意志を語る。その鎧、チャハール・アインには古の象嵌が施され、数多の戦を超えても輝きは褪せない。 肩に掛けたマントは、孔雀の加護を象徴する聖なる文様。戦場では太陽のごとく映え、兵たちの心に"勝ちの光"を宿したという。 王の戴冠式には、必ずこの猫騎士が背後に立つ。その姿は、民にとって神聖であり、敵にとって畏怖の象徴だった。 今日も赤砂の城砦の下、風になびくマントとともに、静かに剣を磨く影がある──それは、いかなる脅威からも王と民を守りぬく、誇り高き猫の騎士である。

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