ボブの小さな冒険

むかしむかし、森のそばの小さな町に、ボブというアメリカンボブテイルの猫が住んでいました。ボブは短いしっぽを誇りにしていて、町のみんなにもとても愛されていました。 ある晴れた日の朝、ボブは庭で見たこともない大きな葉っぱを見つけました。「これはどこから来たんだろう？」と首をかしげたボブは、葉っぱの行き先をたどって、森の奥へと足を踏み入れました。 道中、フクロウの博士や、歌うリスたち、虹色のキノコに出会いながら、ボブは葉っぱの正体を探し続けました。そして森の奥深くで、葉っぱの出どころである「風の樹」という不思議な木にたどりつきます。その木は季節の風と一緒に、特別な葉を町へ運んでいたのでした。 ボブは「風の樹」と友達になり、「また遊びに来てね」と言われて町へ戻ります。その日から、町の子どもたちに冒険の話を語るのが、ボブの新しい楽しみになったのです。