しっぽのない森の約束
ある静かな村に、ミロというしっぽの短いアメリカンボブテイルが住んでいました。彼はちょっと臆病だけれど、森の奥に何か不思議なものがあると感じていました。
ある日、ミロは木の根元で、古びた巻物を見つけます。そこには「選ばれし猫、森の声をきく者なり」と書かれていました。ミロは自分のことだとは信じられませんでしたが、不思議な声に導かれるように、巻物の地図に従い森の奥へ向かいました。
森の中では、語りかけてくる木々や、影の中にいるフクロウ、冷たい水辺に住むカエル長老などに出会います。彼らは皆、森にかけられた“沈黙の呪い”を解く方法を探していました。
ミロは巻物の力と、自分のやさしさを武器に、古代の石碑に向かい、そこで最後の試練に立ち向かいます。試練を乗り越えたとき、森に風が戻り、鳥たちが再び歌いはじめたのでした。
村へ戻ったミロは、昔よりも少し胸を張って歩くようになりました。そして、誰もが彼のことを“しっぽのない勇者”と呼ぶようになったのです。
タグ
アメリカンボブテイル ノーマン・ロックウェル風 水墨画 猫 絵本風 ファンタジー 森の冒険 墨絵 短いしっぽ 秘密の巻物