しんぴの森のもりねこルネ
むかしむかし、しんぴの森の奥に、ふわふわの毛並みをもつ猫のルネがすんでいました。
ルネはとてもおだやかで、毎日木の上でおひるねをするのがだいすきでした。でもある日、足もとにキラリとひかる一枚の羽をみつけたのです。
その羽は、ふつうの鳥のものとはちがいました。青と金色にかがやき、ふれるとポワンとあたたかくなるのです。「これは、きっと何かのサインだにゃ…」
ルネは羽をもって、森のどうぶつたちにたずね歩きました。フクロウのセイジは言いました。「その羽は“空をわすれた鳥”のものかもしれんぞ」
やがてルネは、小さな谷にすむチョウの妖精・ルルと出会います。ルルは言いました。「その羽をもって、“風の丘”にいけば、鳥の声がきこえるわ」
こうしてルネの冒険がはじまりました。羽のぬしをさがして、風とともに森をこえ、山をこえ、見たことのない世界へ足をふみいれていくのでした。
タグ
ノルウェージャンフォレストキャット 水彩画 絵本風 森 冒険 ふしぎな羽 動物の友だち ファンタジー