キャプテン・ミケの冒険航海記

キャプテン・ミケは、まだ生後4ヶ月の小さな三毛猫。しかしその瞳には、どこまでも広がる大海原への憧れが映っていた。 港町の古びた桟橋に、ぽつぽつと雨が降る。ミケは真新しいセーラー服を身にまとい、しっかりと前を見据えていた。彼女の小さな船『ミルク号』は今まさに出港を待っている。 地図にない島、伝説の宝、そして空飛ぶ魚の群れ。すべてがミケの航海日誌に記されるべき発見だった。彼女の最初の目的地は「風が話す島」。そこにはどんな秘密が隠されているのか――誰も知らない。 「嵐が来ようと、魚に笑われようと、わたしは行くにゃ」 そんな彼女の勇気に、港のカモメたちも拍手のように鳴き声を上げた。さあ、帆を上げろ。物語はここから始まる！