 
  ねむねむスコちゃんのあったか和室
 ある秋の夕暮れ、ぽつぽつと雨が降りそうな曇り空。
風が少し冷たくなってきた頃、小さな古民家の一室では、ほんのりとオレンジ色の光が灯っていました。
その光に包まれて眠っていたのは、スコティッシュフォールドの女の子、名前は「スコちゃん」。
まんまるな顔にくるんとした耳、小さな鈴がついた首輪がちりん、と小さく音を鳴らします。
「ふわぁ〜〜…」と、大きなあくびをしながら、ふとんの中からひょこっと顔を出したスコちゃん。
ニット帽がずれそうになって、前足でちょこんと直すその仕草に、見ていたちゃぶ台の上のランプも笑っているよう。
「もうちょっとだけ、ぬくぬくしようかなぁ…」
とろけそうな声でつぶやいて、またおふとんにくるまるスコちゃん。
その日、外では木の葉がゆらゆら揺れていたけれど、和室の中はまるで時間が止まったように静かであたたか。
夢の中では、お団子を抱えてお月見する自分を思い描きながら、スコちゃんはすやすやと再び眠りにつくのでした。 
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