時をかける墨の猫

時をかける墨の猫

時は江戸中期、画聖・円山応挙がひそかに描いた一枚の墨絵。 それは見た者の魂を封じると噂される、“動く猫”の掛軸だった。筆先から命を得たその猫は、ノルウェージャンフォレストキャットの姿を借り、墨の世界と現世を自由に行き来する不思議な存在「モク」だった。 ある日、現代の美術館でその掛軸が展示されることになり、好奇心旺盛な高校生・翔太が目を留める。すると、墨絵の中の猫が突如ぬるりと飛び出してきた! 「拙者は猫侍モク、応挙殿の残した“影の巻”を探しておる」 そう名乗った猫は、江戸の秘密結社「筆隠れ衆」に追われており、翔太に“時空を超える毛玉”を預けると、押し入れに飛び込んで消えてしまった。 その日から翔太の部屋では、巻物が勝手に動き、畳の上に足跡が現れるなど不可解な出来事が続出。さらに“影の巻”を狙う敵猫“ミケドノ”が、現代に転送されてきてしまう! 翔太は墨猫モクとともに、「掛軸に隠された世界地図」や「水墨空間を縦横無尽に駆けるバトルアクション」へと巻き込まれていくのだった。

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