銀河をまとった猫・ネビュラ
その猫は、夜空の一部から歩いて出てきた。
名はネビュラ。体の毛並みは星雲のように輝き、瞳には無数の星が映っていた。地球のどこにも記録されていない猫だったが、彼女はとても自然にそこにいた。
ある小さな町の天文台の少年・リオが最初に彼女を見つけた。リオが夜空を眺めていたとき、突如、空の一部が揺らぎ、その中からネビュラがふわりと現れたのだ。驚きながらもリオは彼女を家に迎え入れた。
だが、それは“星の番人”としての旅の始まりだった。
ネビュラはリオに語りかける。「私の星が盗まれたの。ある者が宇宙の光を吸い取り、闇の銀河を創ろうとしている。」
リオは理解が追いつかないまま、ネビュラと共に星の裂け目へと飛び込んだ。そこから始まるのは、宇宙の果てを巡る冒険。重力のない猫のジャンプ、惑星の尾で追いかけっこ、土星の輪で滑り台。
ネビュラと少年の友情が、銀河を救う鍵になるとは、まだ誰も知らない。
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