虹色メインクーンと空飛ぶバナナの夜航海
ある流星群の降り注ぐ深夜、世界の重力がふっと消えた。虹色の毛並みとオッドアイ、二股に分かれたしっぽを持つメインクーンの仔猫たちは、バナナの皮で作った空飛ぶボートに乗り込んだ。目的地は"雲上図書館"——そこには宇宙の全ての秘密が詰まっていると言われている。
ボートの上には透明なピアノ。リーダー格の仔猫はミニチュアの王冠とLEDが光るケープを身にまとい、静かに鍵盤に手を置く。ピアノの音色はバナナボートを推進力に変え、周囲のクラゲたちがネオン色に輝きながら踊りだす。雲間に浮かぶ巨大な本棚の扉が次々と開き、光の本が宙を舞い始めた。
もう1匹の仔猫はピアノのフタに両手を添えて、あっけにとられつつも、どこか悪戯っぽい目で夜空を見上げる。「今夜はただの旅じゃない。新しい物語を生み出す冒険だよ」とその目が語りかけている。
バナナボートはやがて銀色の雲を抜け、クラゲの大群と共に本棚の頂上を目指していく。その先には、猫たちだけが知る奇想天外な宇宙の秘密が待っているのだった。
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