シャボン玉王の空中サーカス

シャボン玉王の空中サーカス

メインクーンの老猫・ソロモンは、ある朝ふと目を覚ますと自分が巨大なシャボン玉の中にいることに気づく。外は無数のシャボン玉が空を漂い、雲の間を自由に浮遊していた。しかも自分の足元には虹色に輝く小さなシャボン玉、その先端にはいつのまにか王冠がちょこんと頭に乗っていた! ソロモンは好奇心と驚愕でいっぱい。重力の感覚が消え、玉の中でくるくる逆立ちしたり、両足でシャボン玉をリフティングしたりとサーカスのスター気分!その度に外のシャボン玉たちがパチンと弾けて新しい音符が空に舞い、雲が音楽のように形を変える。 だが、空中サーカスは突然の"シャボン玉嵐"でクライマックスに突入。ソロモンが大ジャンプでシャボン玉の壁を突き破ると、全てのシャボン玉が一斉に虹色の光となって朝焼けの空に溶けていった。 地上に着地したソロモンは、尻尾をふさふさと振りながらふと思う。「これは夢か?それとも猫だけのヒミツのサーカスだったのか?」 彼の王冠は朝露のきらめきとなり、次のサーカスの主役を待つのだった。

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