黙して剣を構える黒鉄の猫騎士
闇に沈む戦場に、鉄の足音だけが響く。
その姿はまるで亡霊。だが、確かに命ある猫——名をヴォルフ。ドイツの古城に仕える沈黙の騎士である。
彼が携えるのは、両手で振るう巨大な剣「ツヴァイハンダー」。持ち上げることすら困難なその刃を、ヴォルフはまるで羽のように操る。
身にまとうのはゴシック式プレートアーマー。細部に施された溝彫りと金属の装飾は、芸術と殺意の融合であり、剣戟の中でも美しさを失わない。
その黒鉄の鎧は、幾多の戦いを潜り抜けた証。光なき瞳の奥に燃えるのは、主君を喪い、誓いを胸に宿した者の静かな憤りだった。
「この剣が止まる時は、我が使命が終わる時」
誰にも語らぬその言葉だけが、彼の真の名を知る唯一の証。
沈黙を貫くヴォルフは、今も古城の暗闇で静かに剣を研ぎ続けている。
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