雪と誇りの守護者
遥か東方、雪に閉ざされた大地を守る孤高の騎士がいた。シベリアンの猫、その名を誰も知らない。ただ"蒼き眼の守護者"と呼ばれていた。
16世紀、モスクワ公国が揺れる時代、彼は一度だけ歴史の表舞台に姿を現す。
反乱軍が城砦に迫ったある冬の朝、突如現れたその影は、白樺の間を駆け、敵の前に立ちはだかったという。
振るわれたシャシュカは稲妻の如く、鎧は寒風をもはね返し、彼の背後に雪が舞った。
やがて反乱は沈静し、彼もまた森へと姿を消した。
伝承は言う——"冬の城に灯がともるとき、あの青い瞳は再び現れる"と。
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