雲上の守護猫・ニャンゼウス
ある晴れた午後、世界中の空に一斉に浮かび上がった猫の巨大な雲。
誰もがその存在に息を飲み、SNSは「#空の番猫」で溢れかえった。
しかしそれは、偶然の産物ではなかった。雲と猫の融合体——その名も“ニャンゼウス”は、太古より天空を守り続ける猫神だった。
かつて空の秩序が乱れ、大嵐が世界を飲み込もうとしたとき、ニャンゼウスは自らの身体を雲と同化させ、天候を制御する力を得たのだ。
その日以来、彼は空の彼方から人々を見守り、災いを未然に防いできた。
しかし最近、気象兵器や人工雲などの人類の技術によって“空の自然バランス”が乱れ始めている。
雲の形で姿を現したのは、彼からの警告なのか、それとも新たな使命の始まりか…?
空を見上げる者には、その眼差しが確かに見える。
タグ
猫 雲 空 融合 守護霊 ファンタジー ニャンゼウス 神話