波濤(はとう)の守り猫

波濤(はとう)の守り猫

昔々、海辺の小さな村に伝わる言い伝えがありました——『嵐の夜、波と共に現れる巨大な猫は、海の守り神』。 ある日、村の少年ユウトは、漁に出た父が帰らないという知らせを受けます。不安に駆られ海岸へ向かったユウトの前に現れたのは、海のうねりとともに姿を現す巨大な猫。その猫はまるで水そのものが生きているかのようで、メインクーンのような堂々たる体格をしていました。 猫はユウトの目をじっと見つめたかと思うと、海へと飛び込み、しぶきを上げながら遠くの岩場へと泳ぎ出します。すると間もなく、父の乗る小舟がその岩陰から姿を現しました。 その出来事以来、村ではその猫を「波濤の守り猫」と呼び、感謝とともに語り継ぐようになりました。

タグ

ファンタジー 守護者 リアルフォト メインクーン
© 2025 niku9.click All Rights Reserved.