虹色の瞳とゼリーの塔と空飛ぶスプーン

ある早朝、『重力のないお菓子の宮殿』で開かれる年に一度の"ゼリー・オリンピック"。そこに現れたのは、虹色の片目を持つ伝説の黒猫メインクーン。塔のように積み上げられたカラフルなゼリーの山、そのてっぺんに埋まりながら、猫は不敵ににやりと笑う。突然、空から無数のスプーンが舞い降り、ティーカップやケーキも宙を回る！ 猫は頭のスプーン帽子を誇らしげに光らせて、思いっきりジャンプ！次々と口でスプーンをキャッチしようと大はしゃぎ。体中にゼリーが付着してもおかまいなし、虹色の目が楽しさでキラキラ輝く。その様子に観客のティーカップやケーキたちも宙でくるくる大喝采。 ついに、猫は"空飛ぶスプーンパレード"のチャンピオンに認定され、ゼリーの塔は拍手と笑いで包まれた。こうして虹目猫の冒険は、お菓子の世界で伝説となったのでした。