オーロラ尻尾の黒猫とシャボンの星座舞踏会

夜明け前の宇宙庭園で、不思議な光をまとった黒いメインクーンの女の子"アリシア"は、巨大なシャボン玉の中で新しい遊びを発明した。それは四肢をいっぱいに広げて、バブルの中をくるくると無重力ダンスを踊ること。アリシアが回転するたび、長い毛並みからは小さな蝶と星座がふわふわと生まれ出て、シャボン玉の壁を彩っていく。 外から見ると、シャボンの球体はまるで万華鏡のよう。蝶たちはまもなく夜空へと旅立ち、オーロラのように虹色の尾が宇宙に光のラインを描く。背景には螺旋銀河や眠る惑星たち。雪が舞う午後、冷たい空気と星の輝きが混ざり合い、シャボン玉は夢と現実を隔てるドームとなった。 帽子の蝶の羽根がひらひらと揺れるたび、アリシアはますます嬉しそうにくるくる回る。その表情はまるで宇宙の創造主、けれど子猫らしい無邪気さも隠しきれない。 この幻想的なワンシーンを捉えたのは動物写真家アルノー。"宇宙で最も不思議なバレリーナ"と噂されるアリシアの舞踏会は、今日も星々に静かに記録されている。