多次元キューブの創造主トラ吉
 その猫の名はトラ吉。彼は「異次元立方体空間」と呼ばれる謎の場所に足を踏み入れてしまった。頭には多面体ルービックキューブをちょこんと乗せ、歩くたびに床や壁が虹色の幾何学模様で波打ち始める。トラ吉が前足で光る模様をタッチすると、突然空間がきしみ、次元の扉がパカパカと開いていく。
尻尾を大きく揺らしながら、重力も方向も逆転した部屋の天井や壁を自由に歩き回るトラ吉。まるで自分が宇宙の法則を操る神様にでもなったかのように、金色の目が満ち足りた喜びと神秘で輝いている。幾何学模様が反射して何重にも映る彼のシルエット。彼が扉を開くたび、異世界の風がすき間から吹き込み、キューブの空間に新たなパズルが現れる——。
そしてトラ吉は気づく。「この不思議な世界、全部ぼくの遊び場だニャ!」。ルービックキューブの謎が解かれるその瞬間まで、彼の冒険は続いていく。 
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