決戦!体育館裏のねこ相撲
その日は町内ねこ相撲トーナメントの決勝戦──場所はなんと、体育館の裏の原っぱ。
決勝に残ったのは、関東代表「ギンジ」アメリカンショートヘアと、関西代表「クラウス」ロシアンブルー。どちらも無敗の王者で、今日の勝者が“ねこ界最強”の称号を手にすることになる。
ギンジはその太くたくましい足で土を踏み鳴らし、クラウスは低い声で「フシャーー!」と威嚇。サイドステップを刻みながら、互いのスキを探っていた。
「はっけよい、のこった!」
審判(柴犬のタロウ)が吠えると同時に、2匹はぴょんと飛び上がり空中で交差、着地後に同時に一歩踏み出す。観客のカラスたちは「カー!」と大興奮。
だがその瞬間、突如、空からドローンが出現し実況を始める。「これは記録に残さねばならぬ戦いだ!」とYouTubeライブ配信まで始まってしまった。
「にゃにぃ!? 勝負どころじゃねえ!」と騒然となるも、視聴者数が10万人を超えたことで、2匹は気を取り直し、最終奥義「すりすりブレイクダンス」を披露し、世界中に平和と笑いを届けるのだった。
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