しあわせを呼ぶ肉球
マロンは、町のはずれの森に住むブリティッシュショートヘアの成猫。もふもふの毛並みにぴったりの、編み込みのオレンジセーターは、去年近所の子どもたちがプレゼントしてくれた大切な宝物。
冬の朝、ふわふわの雪が舞う中、マロンは大好きな丘の上に登ると、両目をキラキラさせて空を見上げた。そして、大きく片手を挙げて空に向かって「ありがとう」のポーズ。
それは、誰かを笑顔にするための“しあわせのサイン”だった。
その日、町に小さな奇跡が起きた。迷子だった犬が無事に家に帰れたり、落ち込んでいたパン屋さんが美味しい新作パンを完成させたり。みんなが少しずつ笑顔になっていった。
マロンは特別な力を持っているわけではない。ただ“気持ちを込めて笑顔を伝える”のが上手なのだ。そしてその姿を見た誰もが、ほんの少し幸せな気持ちになる。
雪が静かに降り積もる中、今日もまたマロンは、優しいまなざしで誰かの幸せを願っている。
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