しわしわヒーロー・ポコの小さな冒険

「ねえママ、この子って、ちょっと宇宙人みたい！」 そう言われて始まった、ちびスフィンクス・ポコの家族生活。 毛がないなんて関係ない。 ポコは自分のしわしわのボディと大きなお耳、まんまるの瞳に誇りを持っていた。 何より家族の視線が注がれると、ポコは得意げに胸を張ってポーズを決める。 ポコの一番の得意技は“すりすりアタック”。 そのつるんとした肌で顔をこすりつけると、家族はみんな「うわあ〜ん、尊い〜〜！」ととろけてしまう。 寒がりだけど、ポコはとっても活動的。 お布団の隙間に潜っては、にゅるっと出てきて驚かせたり、窓辺に座って空をじっと見つめたり。 まるで、小さな宇宙探検家みたい。 今日もポコは、家族の前にちょこんと座って見つめる。 「このおうちを、もっともっとハッピーにするぞ！」 その姿は、まるでちびっこスーパーヒーローだった。