真夜中の謎猫と天井ピアニスト
この猫の名はモザイク。雨上がりの真夜中直前、廃墟となったカフェの天井を悠々と歩き回っていた。顔の半分は鏡のように夜の虹色反射を映し、背中には葉脈の紋様が浮かび上がる。ミニチュアピアノの上でふわふわの前足を軽やかに躍らせると、ピアノは夢のような旋律を響かせた。その音色に呼応するかのように、空中に漂う水滴の泡がぷかぷかと踊りだす。
モザイクは口にくわえたチューリップでバブルをつつき、好奇心と謎が同居した満面の笑みを浮かべる。アンティークの歯車バンダナがその冒険心を象徴していた。ガラス窓の外には雨粒と夜の虹、部屋の中には苔と湿った空気、幻想的な現実がすべて詰まった一瞬だった。
この夜、モザイクは天井ピアニストとして伝説の"泡の舞踏会"を開き、苔むすカフェに再び命を吹き込む。泡の中に映る自分の顔を見つめ、「まだ見ぬ世界がきっとここにある」と心でつぶやく。そして猫の謎と音楽の余韻だけが、静かなカフェに残されたのだった。
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