本から飛び出す物語の三毛子猫と幻想図書館

雨上がりの朝、"幻想図書館"に差し込むやわらかな光の中で、一冊の大きな本がふわりと宙に浮かびます。その上でジャンプしているのは、青い瞳と金色の毛先が輝く三毛のスコティッシュフォールドの仔猫、ミルフィ。 ミルフィのしっぽがページに触れるたび、文字たちが宙を舞い、小さな飛行船やしゃべるペンギン、空飛ぶケーキなど、ありえない物語のキャラクターが次々と現れはじめます。飛行船はページの間をくぐり抜け、ペンギンはミルフィに話しかけ、ケーキは羽をはばたかせながら本のまわりをぐるぐる回転！ 図書館の本棚はねじれて空へと伸び、開いた本が空に羽ばたくと、雲でできたしおりが漂い、すべてが夢と現実のあいだに溶け合う空間へと変わります。 ミルフィは羽根ペン型の帽子をちょこんと被り、自分が生み出した新しい物語の世界に大満足。彼女のジャンプとしっぽが触れるたび、次の冒険がどこからともなく現れる——ここは「想像すること」が最強の魔法になる図書館なのです。