世界ねこ筋肉選手権2025:リビングの覇者たち
世界がざわついた。
それは、午後のリビングで開かれた——「ねこ筋肉選手権2025」である。
主催者兼エントリーNo.1は、金のヘッドバンドがまぶしい茶トラの王、"キャプテン・マッスル"。
その筋肉はもはや伝説。左右の前脚で完璧な二頭筋ポーズをキメながら、観客(ぬいぐるみたち)にウインクを送る余裕すらある。
そんな彼に挑むのは、もっちり新人見習いボディビルダーたち——4匹の仔猫たちだ。
青バンドの長男・ブルーマックスは、「ダンベル(キャットフード缶)」を前に仁王立ち。
緑バンドの双子は「紙袋ベンチ」でスクワット風のポーズを決める。
そして赤バンドの三男…まさかの"寝そべりサングラス・ポーズ"で「究極のリラックスは真の筋肉から生まれる」と謎の哲学を主張。
テーブルには「FELINER PROTEIN(=ただのカリカリ)」と「SPORS DRINY(=水)」が並び、背景では飼い主の手が拍手を送る。
スタジオ並みの間接照明と自然光のコンビネーションにより、猫たちの筋肉(という名の毛並み)はギラリと光り、撮影者——"筋肉愛が止まらない猫フォトグラファー"は震えながらシャッターを切った。
最終審査が下される瞬間——審査員(クマのぬいぐるみ)が掲げた得点札は……「全員優勝!」
会場は鳴き声と笑いで沸き返り、こうしてリビングに新たな伝説が刻まれた。
——筋肉は裏切らない。毛玉でも。
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