朝の庭で踊るアビシニアン仔猫たち

深い緑に包まれた秘密の庭。まだ朝露の残る芝の上で、ふたつの小さな命が跳ねるように駆け回っていた。金色の毛並みが朝日を浴びてきらめくアビシニアンの仔猫たちだ。 片方の仔猫は花冠をゆらしながら、前足でトン、トンとリズムを刻むように地面をタップしている。その目は好奇心に輝き、何か新しい遊びを見つけたようにきらきらしている。もう一匹もそれに応えるように首をかしげ、じっと見つめてからふわりとついていく。 まるで舞台の上で踊るダンサーのように、二匹は息を合わせて庭をめぐり、その足取りは軽く、空気まで弾んでいるようだった。鳥のさえずりやそよ風の音が、彼らの伴奏のように庭を包んでいた。 もしこの光景をジョルジュ・スーラが描いていたら、点描のきらめきでその朝の透明感と小さな冒険心を封じ込めたに違いない。 こうして、庭は今日もふたりの小さな探検家たちによって、とびきりの「はじまりの物語」で彩られていくのだった。